2015年4月2日木曜日

北見2年生の春



好きな言葉がある。

”逆境は尊い。しかしまた順境も尊い。
 要は逆境であれ、順境であれ、その与えられた
境涯に素直に生きることである。
謙虚の心を忘れぬことである。
素直さを失ったとき、逆境は卑屈を生み、
順境は自惚れを生む。
逆境、順境そのいずれをも問わぬ。
それはそのときのその人に与えられた一つの運命である。
ただその境涯に素直に生きるがよい”

- 松下幸之助-

北見に来てから丸一年が経過した。

世の中は桜が咲き乱れ、春の訪れを喜ぶニュースで

溢れかえっているが、こちらはまだまだ寒い。

この1年は実際あっという間に過ぎていった気がする。

振り返ってみると苦しかった事が多かったが、

ビジネスマンとして、またひとりの人間として

成長出来たと思う。

スキルや能力の部分は然ることながら、

一番は精神面で強くなった事だと思う。



今年2015年は自身の中で”大人の言動”をテーマに

しているが、それはどんなに多忙の中でも焦ることなく、

冷静に物事を判断することや、落ち着いた対応をする事、

またどの環境下でも感情をコントロール出来る事だと思っている。



この一年は本当に忙しく、プレッシャーもあったし、

様々な面でストレスの多い環境の中仕事をしてきた。

その中でも精神的にも肉体的にも壊れずやってこれたのは、

自身の「物事の捉え方」を常に前向きに保つ事が出来たからだ。


自分自身の経験を美化するつもりもないし、他と比較する

事もしないが、自分はただこの1年をそのように捉えただけだ。


こちらに来て良かった事も沢山ある。

人との出会いや、綺麗な景色、美味い料理、、、。

そして花粉が少ないので非常に暮らしやすい。

夏はムシムシせず快適だし、冬はマイナス15℃でも

暮らせる体を手に入れた(恐らく)。


ここでは書ききれない程の事を感じたし、

考えて、行動してきた1年間だった。


冒頭の松下幸之助さんの言葉は手帳の一番最初のページに

貼ってあり、いつも戒めに眺めている言葉だ。

今与えられた環境の中で、自分が出来る事を考え、

それを地道に実行していく。その繰り返しの中で、

ふと立ち止まって周りを見渡した時に、意外と自分が

前に進んでいる事に気付く事は多い。


意外とこの事に気付かず、物事を悲観的に捉えて

自分だけが悲劇のヒロインだと思っている人は多いのではないか。


そこから抜け出すには、逃げずに取り組む事だけだ。

苦労してようやく手にした小さな成功体験がその後の指針となる。


あとは、周りに良い仲間がいるかどうか。

幸い自分の周りには遠く離れても高め合える仲間がいる。

そういう良い友人がいる事に感謝しなくてはいけないと思う。


1年が過ぎた感傷に浸っている場合ではない。

また今日から”北見2年生”としてひとつ前にすすんでいこうと思う。