好きな言葉がある。
”逆境は尊い。しかしまた順境も尊い。
要は逆境であれ、順境であれ、その与えられた
境涯に素直に生きることである。
謙虚の心を忘れぬことである。
素直さを失ったとき、逆境は卑屈を生み、
順境は自惚れを生む。
逆境、順境そのいずれをも問わぬ。
それはそのときのその人に与えられた一つの運命である。
ただその境涯に素直に生きるがよい”
- 松下幸之助-
北見に来てから丸一年が経過した。
世の中は桜が咲き乱れ、春の訪れを喜ぶニュースで
溢れかえっているが、こちらはまだまだ寒い。
この1年は実際あっという間に過ぎていった気がする。
振り返ってみると苦しかった事が多かったが、
ビジネスマンとして、またひとりの人間として
成長出来たと思う。
スキルや能力の部分は然ることながら、
一番は精神面で強くなった事だと思う。
今年2015年は自身の中で”大人の言動”をテーマに
しているが、それはどんなに多忙の中でも焦ることなく、
冷静に物事を判断することや、落ち着いた対応をする事、
またどの環境下でも感情をコントロール出来る事だと思っている。
この一年は本当に忙しく、プレッシャーもあったし、
様々な面でストレスの多い環境の中仕事をしてきた。
その中でも精神的にも肉体的にも壊れずやってこれたのは、
自身の「物事の捉え方」を常に前向きに保つ事が出来たからだ。
自分自身の経験を美化するつもりもないし、他と比較する
事もしないが、自分はただこの1年をそのように捉えただけだ。
こちらに来て良かった事も沢山ある。
人との出会いや、綺麗な景色、美味い料理、、、。
そして花粉が少ないので非常に暮らしやすい。
夏はムシムシせず快適だし、冬はマイナス15℃でも
暮らせる体を手に入れた(恐らく)。
ここでは書ききれない程の事を感じたし、
考えて、行動してきた1年間だった。
冒頭の松下幸之助さんの言葉は手帳の一番最初のページに
貼ってあり、いつも戒めに眺めている言葉だ。
今与えられた環境の中で、自分が出来る事を考え、
それを地道に実行していく。その繰り返しの中で、
ふと立ち止まって周りを見渡した時に、意外と自分が
前に進んでいる事に気付く事は多い。
意外とこの事に気付かず、物事を悲観的に捉えて
自分だけが悲劇のヒロインだと思っている人は多いのではないか。
そこから抜け出すには、逃げずに取り組む事だけだ。
苦労してようやく手にした小さな成功体験がその後の指針となる。
あとは、周りに良い仲間がいるかどうか。
幸い自分の周りには遠く離れても高め合える仲間がいる。
そういう良い友人がいる事に感謝しなくてはいけないと思う。
1年が過ぎた感傷に浸っている場合ではない。
また今日から”北見2年生”としてひとつ前にすすんでいこうと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿