2011年9月6日火曜日

会社は変われる


会社に入って実質2年と半年が経った。

まだまだ分からない事も多いし、ビジネスマンとて未熟な部分があるけど

自分なりに理解してきた事や見えてきた事が増えてきている。

そういった中で、最近同期や社外の友人の間でよく話題に上がる事は

「どうしたら会社がもっとよくなるのか?変わるのか?」

ということ。

自分が働いている会社は歴史があり、世界トップクラスの技術を持ち

社会貢献も行う、その分野では「文化」を創ってきた企業で

自分も自社が好きだし、一員であることに誇りも持っている。

ただ、最近周りから聞くのは不満の声や、仕事を楽しめていないという声。

そう人が多くいる事は企業として健康ではないと思う。

そんな事を思っている時に出会った本が

「会社は変われる! ドコモ1000日の挑戦」という本。

著者は日本コカ・コーラの取締役会長の魚谷雅彦さん。

本の内容は、2006年に移動通信端末業界で「一人負け」

の状態にあったdocomoを、その根本的な体質から変化させ

2010年の顧客満足度第1位の企業に磨き直した経緯が綴られている。

この本を読んで、まさに自分の会社が目指している姿だし、

このように変わらないといけない、と強く感じた。

色々な事が書かれていた中で、一貫として強調されていたのが

「どこまでお客さま起点で考えられるか・行動できるか」という点だった。

すべてお客さまから発想し、何をすべきか考え、それを実現するために

営業方針や事業所方針を定め、マーケティング戦略が組まれ、

それに適応した組織改編が行われる。

その一貫性のある企業活動が強いブランド価値を生み、

ブランドロイアリティを育て、お客さまとの深い繋がりを創造していく。

docomoは今までの常識や古い官僚体質を捨て、すべてをお客さま

の視点で考え、自ら変化を起こした。

お客さまの為の料金設定・サポート体制・端末機能・コミュニケーション。

その事がCustomer Satisfactionを通り越しCustomer Engagement(強い絆)

を生む事に成功し、圧倒的な顧客満足(既存のお客さま)を達成した。

無論変わったのはマーケティングだけでなく、社内のひとりひとりの意識

であって、その意識改革を行うトップの情熱やコミュニケーションの取り方

も素晴らしい!まさに強いチームの姿が描かれている。

自社も今、変化の途中に来ていると思うし、皆変化を模索している。

社長も強いメッセージを社員に発信し続けている。

でも何故か一体となって向かっていない気もする。

周りに会社に対する不満を持っている人もいる事も事実だ。

でも、自分は本の終盤に書かれているこの言葉を信じて

自分の責任を果たしていきたい。

ドコモの改革は何か特別な事をするのではない。
あなた方一人ひとりの日ごろの仕事の中にある。

つまりは会社で働く社員ひとりひとりがお客さまの立場で

お客さまに愛される為にどういった活動をするのか、

行動を起こすのかという強い意志を持つ事でしか

会社は変化出来ないという事じゃないのかと思う。

会社が変わる事を待つのではなく、自分達から本社に

働きかけたり、主張をしたり、アイディアを出したり、と

行動する事が現場から会社を良い方向にする一歩だと思う。

「会社が変わらない」ではなく「自分達で変える」という

意識で活動していくと、自分も違った角度で物事を捉える事が出来、

成長に繋がるのではないかと思う。



久々に良い本に出会った今日この頃。

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