上の2つのグループはyoutube上で上手く自らをadvertiseしている。
ぜロコストでブランド(人)を認知させるメディアの新しい活用方法だと思う。
正確に言えば彼らは「グループ」ではない。
シンガーソングライターが集結し、一つのグループという体を成している。
「goose house」。彼らが組織するグループの名称である。
元々はソニーウォークマンの「play.youプロジェクト」の一環として
集まったシンガーソングライターがプロジェクトを終え、自らが
新しく「goose house」という集団を企画したという経緯らしい。
現在、youtube上ではアーティストのPVやライブ映像の他に
「弾いてみた」や「歌ってみた」「踊ってみた」など素人による
演奏、パフォーマンス動画も多数アップロードされていて、
最近で言うと、越山元貴さんがyoutubeの口コミで話題となり
メジャーデビューしている。
goose houseの上手いところは、自分達のオリジナル曲ではなく、
まずはじめに有名なアーティストの「カバー曲」を演奏することで
自分達の動画の閲覧数を上げ、その動画の中でライブの告知を
絡ませたり、関連動画として自分達のオリジナル曲も聴いてもらえる
「仕組み」を構築している点にある。
ひとりひとりの知名度やブランド力は無くても、goose houseというブランドを
認知してもらい、そして個人個人の事も知ってもらう上手い手法だと思う。
ビジネスの世界においてもcollectivismは徐々にメジャーになっていて、
Tポイントに代表される「共通ポイント制」も互いの相乗効果を狙った
ものだし、コンビニの「ATM」や「宅配サービス」「チケット予約サービス」
などは、初期投資こそかかるものの、そこに利便性を求めるお客さまを
集める事が出来る。
ネットの世界ではzozotownという様々なブランドのお店の集合体
で仮想ショッピングモールを作り、ただの「ネット販売」でなく
買い物を楽しむという「価値」を提供し成功を収めている。
キットカットやネスカフェでお馴染みの「Nestle(ネスレジャパン)」も
「ネスレアミューズ」という自社商品のネット販売+他企業との
コラボレーション企画を含んだサイトをオープンさせている。
自社も今年4月より新たにネット上で仮想店舗を立ち上げ、
様々な企業とのコラボレーションでお客さまに
「モノ」でなく「コト」を提供するプラットフォームビジネスをスタートさせた。
これからは確実に一つの企業で完結する事よりもコラボレーションや
事業提携・技術提携などcollectivism、即ち共生主義的な流れが主流になる
と個人的には思うし、既にその様になってきている。
コラボレーションにより、新しいアイディアが多数生まれてくる時代。
だだ、その前提条件としては集合体を形成する「個」の質が
高くなければ集合体も良くはならない。
その「個」も人の集合体であって、その人ひとりひとりの質が
高くなければ企業としての価値向上は望めない。
そのような事を念頭に置き、自分も価値向上に貢献できるよう
自己研鑚していきたい。
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