2012年5月3日木曜日

individualismからcollectivismへ



上の2つのグループはyoutube上で上手く自らをadvertiseしている。

ぜロコストでブランド(人)を認知させるメディアの新しい活用方法だと思う。

正確に言えば彼らは「グループ」ではない。

シンガーソングライターが集結し、一つのグループという体を成している。

「goose house」。彼らが組織するグループの名称である。


元々はソニーウォークマンの「play.youプロジェクト」の一環として

集まったシンガーソングライターがプロジェクトを終え、自らが

新しく「goose house」という集団を企画したという経緯らしい。


現在、youtube上ではアーティストのPVやライブ映像の他に

「弾いてみた」や「歌ってみた」「踊ってみた」など素人による

演奏、パフォーマンス動画も多数アップロードされていて、

 最近で言うと、越山元貴さんがyoutubeの口コミで話題となり


メジャーデビューしている。



goose houseの上手いところは、自分達のオリジナル曲ではなく、

まずはじめに有名なアーティストの「カバー曲」を演奏することで

自分達の動画の閲覧数を上げ、その動画の中でライブの告知を

絡ませたり、関連動画として自分達のオリジナル曲も聴いてもらえる

「仕組み」を構築している点にある。

ひとりひとりの知名度やブランド力は無くても、goose houseというブランドを

認知してもらい、そして個人個人の事も知ってもらう上手い手法だと思う。


ビジネスの世界においてもcollectivismは徐々にメジャーになっていて、

Tポイントに代表される「共通ポイント制」も互いの相乗効果を狙った

ものだし、コンビニの「ATM」や「宅配サービス」「チケット予約サービス」

などは、初期投資こそかかるものの、そこに利便性を求めるお客さまを

集める事が出来る。

ネットの世界ではzozotownという様々なブランドのお店の集合体

で仮想ショッピングモールを作り、ただの「ネット販売」でなく

買い物を楽しむという「価値」を提供し成功を収めている。


キットカットやネスカフェでお馴染みの「Nestle(ネスレジャパン)」も

「ネスレアミューズ」という自社商品のネット販売+他企業との

コラボレーション企画を含んだサイトをオープンさせている。


自社も今年4月より新たにネット上で仮想店舗を立ち上げ、

様々な企業とのコラボレーションでお客さまに

「モノ」でなく「コト」を提供するプラットフォームビジネスをスタートさせた。

これからは確実に一つの企業で完結する事よりもコラボレーションや

事業提携・技術提携などcollectivism、即ち共生主義的な流れが主流になる

と個人的には思うし、既にその様になってきている。


コラボレーションにより、新しいアイディアが多数生まれてくる時代。

だだ、その前提条件としては集合体を形成する「個」の質が

高くなければ集合体も良くはならない。

その「個」も人の集合体であって、その人ひとりひとりの質が

高くなければ企業としての価値向上は望めない。

そのような事を念頭に置き、自分も価値向上に貢献できるよう

自己研鑚していきたい。






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