「いつやるの?今でしょ?」
もはやお馴染みとなったこのフレーズ。
(昔はもっと控えめな「今でしょ?」だったが・・)
林修先生を擁する「東進ハイスクール」が最高益を記録したと
今日の日経新聞に載っていた。
TV,新聞、電車の中刷り・・、予備校や自宅学習、家庭教師等の
教育サービスに関する広告を見ない日は無いというくらい、
教育サービスの市場は生き残りを掛けた闘い、そして
組織再編・統合が進んでいる。
現在好調なのは、きめ細かいサービスを受けられる「個別指導型」
の学習塾・予備校だという。
逆に、今まで強かった集団学習型の塾は売上を落としている。
市場規模は約9200憶円、数年前の1兆3000憶円市場から
縮小傾向にあるのは少子化の影響もあると思うが、
親が子供に投資する教育費は減らない傾向があるので、
学習塾市場も景気に左右されない安定した市場という事らしい。
そういった面では化粧品市場と似ている部分がある。
一時期、大学も学習塾も一般消費財の広告の様に
イメージ重視のメッセージ戦略を行っていたように自分は
感じたが、現在は学習塾の「ブランド化」が進んでいる
ように思う。
要は「この塾に入るとこのようなメリットがある」
というメッセージが強い企業が業績を伸ばしているのではないか?
例えば「四谷学院」は東大や慶応といった一流大学進学
に特化したブランド戦略を行っているし、
「明光義塾」は気軽な個別指導塾として認知されている。
そして「東進ハイスクール」は各講師の圧倒的な
存在感とブランド化によって認知度の向上、及び
「東進=受験の成功」というイメージを確立している。
少子化が進む現代だからこそ、自分の子供には
「間違いのない」塾・予備校に行かせてあげたい親は
特に対応の細かい「個別指導」を選択する可能性が高くなる。
今後もますますこの戦国時代は勢いを増すと予想される。
まだまだこの市場は成長こそないものの、業績を伸ばせる
市場であるらしい。なぜならこの市場においては寡占企業は
存在せず、上場している約20社の売上高はたった2000憶円超しか
ない。これは市場全体の約20%に過ぎない。
この市場は個人経営の学習塾、地元の学習塾等、
中小の学習塾の売上が全体の8割を占めている。
だからこそ、新規参入も容易だし1%の市場を取れば9憶円の
売上になる、非常に「おいしい」市場でもある。
だからこそ、大手学習塾はその市場シェアを少しでも伸ばすことで
売上を拡大しようとしている。と自分は勝手に思っている。
前述したが、学習塾市場と化粧品市場は、
その成長安定性や新規参入の容易さで似ている部分がある。
化粧品業界もマスブランド戦略が流行った時代から、
個人のニーズに合ったきめ細かいブランド戦略にシフトしていっている。
自社も現在のやり方を見直さなければ、10年後に「過去の企業」
となっている可能性もある。
そうならないように、自分は自分の役割を果たすだけ。
今日読んだ記事から色々と感じる事があった。
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