2013年4月28日日曜日

吉野家は勝てるのか?



先日吉野家が「牛丼280円」という新価格を設定して話題になった。

激戦の牛丼業界は、各社とも値下げ合戦を繰り返し

客単価が減少し、利益も減少傾向にある。

そんな中、一人負けの状態が続いていた吉野家さんは

ブランドを守る為に牛丼(並)の価格を頑なに380円に

設定してきた。ライバル企業が280円(セールでは250円)

を通常価格としている中、この100円の価格差は大きかったと思う。

実際、自分も牛丼屋を選択する時は「価格」で選ぶ事が多い。

牛丼のニーズは「安くて、早くて、旨い」という事で、

よほどの味に差がない限り、安い方を選択する人が多い

と思うし、「すき屋」は男性だけでなく、女性や家族連れでも

気軽に入れる店づくりやメニューに力を入れ、

「松屋」は定食や季節メニューを充実させ、飽きさせない

工夫をしている。

吉野家は王道の「牛丼の味」に磨きをかけていたし、

「焼き味豚丼」がヒット商品になる等明るい話題もあった。

ただ、定番中の定番である牛丼の100円の価格差が

非常に大きく、第一の選択肢にはならなかったのではないか

と自分では思っている。


その吉野家が価格戦略を改め、牛丼を280円にする。

ライバル企業とようやく同じラインに立ったというわけだ。

自分は「牛丼」という単品で見ると、吉野家は勝つと思う。

なぜなら確実に他企業に比べて「美味しい」からだ。
 (※あくまでも個人的な主観に基づく意見だけれど)

同じ価格帯なら美味しい牛丼店に客が集まるはずだ。

今まで築いてきた「旨い牛丼」というブランドの威力がここで

有利に働くのではないかと自分は思っている。

あとは顧客体験で他企業と差別化出来るかどうかが重要

ではないかと思う。

旨い牛丼を軸に、季節メニューの開発や、地域の暮らしに

合わせた店舗開発や、接客サービスの向上も重要かもしれない。

牛丼3大企業で、食券販売機ではなく、対面での支払いを

行っているのが「すき屋」と「吉野家」で、すき屋が専用レジ

にて会計を行うのに対して、吉野家はその場で会計が

出来る仕組みになっている。

食券販売機を使った方が、効率も良いしコストもかからない

と思うが、対面して応対する事によりお客様との

コミュニケーションが強制的にでも発生する。

接客の質を高めていけば、「吉野家に行けば元気になれる」

というライバル企業には出来ない顧客体験を提供する

事も出来るかもしれない。

素人の意見だから、今後どうなっていくのかは分からないけれど、

自分は吉野家に是非頑張ってもらいたいと思っている。

完全に個人の好みの話ですから・・・。




































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