2011年3月7日月曜日

言葉しか理解しない現代人?


日経ビジネスに、社内の「パワハラ」に関する問題が
企業を取り巻いているという記事があった。

そもそもpower harrasmentとは日本語での造語で本来は
mobbing(いじめ・いやがらせ),moral harrasment で、
定義としては力関係の強い物が、力や地位を行使して、
継続的に相手の人格や名誉を傷つけ、社会生活に支障を
きたすこと・・だったような気がする。

ただ、今回の記事で問題になっている事は、パワハラという言葉
が独り歩きし、メディアもそれを煽り、現代社会全体に何でも
「それってパワハラなんじゃない?」的な空気が流れている事。
もちろん社内でそういう被害に遭っている人が助けを求めやすく
なったり、それを保護してくれる法律が制定されることは素晴らしい
こと。それとは別の「パワハラもどき」の訴えも増えているという。

単純にアドバイスした事や、親しみを込めた「バカだなぁ」という
言葉すらこのご時世「パワハラ」になってしまう。
その見極めは難しいけれど、パワハラという空気が
上司を委縮させて、部下の上司への敵対心を煽るのであれば
そういった空気は変えていかなくてはいけないと思う。

「パワハラもどき」の増加の背景には、メールやインターネット、
SNSやtwitter等デジタルの文字を自在に操る自分達の
世代の特性が出ていると筆者は言っている。

会話や情報は文字情報として自分達に流れ込み、
自分達も文字としての言葉を認識する
能力が発達している。だからこそ、逆に言えば
言葉の表面的な文字情報しか理解できず、
本来言葉の持つ情緒的な性格や、血の通った会話から
読み取ることの出来る「空気」を理解出来ない人が増えて
いるんじゃないか?という

今では待ち合わせの時も、「今どこ?」とメールするだけで
お互いの位置関係が分かる時代だけど、20年くらい前は
「家電」の時代で、恋人同士のコミュニケーションも限られる中、
帰りの電車の中で相手の事を想い、家についたら電話の前で
「そろそろ相手も着いた頃かな」と期待に胸躍らせ、
なかなか電話のベルが鳴らないと、不安になり、心配になり、
ようやくベルが鳴った時に「どうして電話くれないんだよ!」と
怒りが込み上げる。でもそれは相手の事を心配した結果
発生する感情で、相手もそれを感じる事が出来る・・・らしい。

言葉の表面だけ読み取るのではなく、その裏にある想い
というものも感じてコミュニケーションをとる大切さを学べた。
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パワハラと言えば、自分の部には人知の枠を超えた
すごいGMがいて、「俺の辞書にセクハラもパワハラもない!」
と半ばパワハラ(笑)の様な事もする人だけれど、
その人は一番部下の事を想って、守ってくれて、すごく人間味の
ある人。自分もその人に人として正しい方向に戻してもらえた
と感謝している。

その人がこの下期を持って、違うオフィスに移動になる。
これから自分の成長を見てもらおうとしていた矢先だったので
非常に残念だけれど、少しでも「コイツは成長した」
と思ってもらえるようにこの3月、もう一度気合を入れ直して
頑張ろうと思う。それが一番出来ない部下のせめてもの
恩返しになれば!と思う。

・・・とカッコつけてもしょうがないから、とにかく明日からも
頑張ろう。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

基本的に、言葉以上のことを相手に察してもらおうと期待するのは日本人の良くない癖だと思う。
はっきり言えば誤解も少なくなるのにって思うときがよくある。

nepal さんのコメント...

確かに誤解も起きやすい!ビジネスの際はハッキリ物事を伝えた方が絶対に良いと思うわw。言葉を読み取る云々じゃなくて、相手の立場に立って、相手の隠されたニーズに応える事が出来る人が一歩抜きんでた人だと思うし、相手の期待以上の仕事をする人は「感動」を与える仕事が出来るって社会に出て学んだわ。

ハッキリ言う事、オブラートに包む事、バランスが大切だよね。