2011年7月24日日曜日

TOKYO SKY TREE

先日、たまたまラジオで「メイキング・オブ・東京スカイツリー」

という展覧会がお台場の「日本科学未来館」でやっているとの情報が。

得意先を訪店するときにも、ひとつの風景として溶け込む・・・いや、

異質な存在感を放つその立ち姿にいつも目を奪われるが、

実際にスカイツリーの事はあまり知らないし、

知っている事と言えば「世界一の電波塔」とか「634M」というワードのみ。

これは是非行ってみる価値あり!と思いいざ科学技術館へ。







まず目に入るのは科学館のシンボリックエキシビジョンのgeo cosmos。

有機ELを使用した世界初の球体ディスプレイが映し出す

「宇宙から見た地球」の姿はちょっと感動ものだし、定期的に行われる

イベント(アトラクション?)も15分という短い時間の中に「地球」という

存在の偉大さを知るには十分の充実した内容だった。

その科学館の一角に設けられた「メイキング・オブ・東京スカイツリー」

の展示場は洗練されているが、あえて工事現場の様な荒々しさも残している。
(※写真撮影が不可の為画像はなし)

そこでは、江戸からTOKYOへと移り変わる際の、特に「建築」の歴史

や世界の高層建築物の比較も学べ、興味深かった。




そもそも100以上のデザインコンセプトの中から選ばれたデザインだと

いうことも驚きだし、限られた敷地の中でいかに安定し、安全で

優れたデザインの構造にするのかという葛藤もあったらしい。

安全面に関して言えば、600mを超える建造物自体が前代未聞なので

地震や強風に対するあらゆるリスクを考え、そのリスクに対する

改善策をひとつひとつクリアしている日本の「技」に感銘を受けるし、

とくに地震に対しては「心柱制振」という世界初の制振技術を採用。

タワーの中心部に「心柱(しんばしら)」という柱を「独立させて」

配置することで、揺れが発生した際、タワーに遅れて揺れることで

揺れを軽減させる技術らしい。その技術の根源となったのが





東寺等に代表される「五重塔」であり、数世紀を超え

日本の技が現代に継承されていることに、単純に「すげー!」と思う。

その他にも、日本の最高の技術がいたるところに使われているし、

最高の素材を最高の人材が組み上げていく。またそれを3年半という

短い期間で完成させる為に入念に計画された建築工程や物流の仕組み

を知り、プロ(匠)の仕事の凄さをまざまざと見せつけられ、

なぜか自分の仕事観というか、プロ意識が磨かれたような気がした、

のは気のせいか!?


物事の背景を知ると、物事はもっと違う角度で見え、もっと面白くなる。

来年5月のグランドオープンにはファンの一人としてスカイツリーに

登りたいと思う。様々な人の想い、古の知恵、最新の技術が

凝縮されたこの建物は、人を引き付ける「何か」がある。

それは実際に見た人にしか分からないんだろうけど、

一見の価値は間違いなくある。

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