2008年1月4日金曜日

NY一人旅 :)


1月4日 NY personal trip(旅人口調で) 

今日は朝早くに目が覚めた。今日は一人旅の日。7時30分くらいに起きて8時30分には仕度を済ませてHostelを出発した。まずは腹ごしらえから。先日Times Squareで購入したNew Yorkタンブラーを早速使用。”May I have a hot brewed coffee?”手馴れたもんだぜ(^u^)。コーヒーを頼んだ後にサイズを聞かれる際、このタンブラーに入れてくださいと言えばグランデサイズのコーヒーもトールサイズの料金で飲めるというお得な情報を千北君の方から得ていた俺は得意げに” In it?”という質問に対して”yeah”と軽快に答える。そして払った金額$2.00。うん、千北君違―うよ、話が。とはいえ今日は何もプランを考えずに来たせいか、焦ることなくゆっくりと過ごせる。ただ「夢で逢えたら」や「NYの恋人」で見たあのempire state building(以後ESB)だけは見ようと思っていたのでそれが34th streetにあるという情報だけを持って出かけてきた。コーヒーの入ったタンブラーを旅のお供にして早速出発。

その前に、そもそも目的地を決めない理由は色々あった。まずはBSGのメンバーと過ごした旅はどちらかというと有名な場所を巡るといった感じだったので、広いNYの町の違った一面を知りたかったという事。次にゆっくりとした時間を過ごして自分を見つめ直したかったというか、せかせかしないで考える時間が欲しかったという事。最後に、目的地を決めてしまうとそこに行くプロセス、すなわち道程が脇役になってしまうけれど、決めなければ自分が通る道、風景全てが主役になるからだ。そういう時にはちょっとした発見が楽しくなるものだ。留学前、ちょっと好きだった人がいて、以前NYに留学していた。彼女も旅行には地図を持っていかなかった。絵が好きな彼女はわき道にそれたり、そこで発見したちょっとした事も楽しめる人だった。もしかしたら彼女の考え方の影響もあったのかもしれない。

34th streetに到着した。高くそびえるESBを見つけるのはそれほど難しいことではなかった。町には休暇を終えたビジネスマンが忙しく歩いていた。今日はラッキーだ。観光客で賑わうNYではない違った一面を一つ発見できたから。本当はESBの展望台に上りたかったけれど、まだ明るいし、上がり方もなんか分らなかったから結局外から眺めるだけ。でもまたいつか上ればいいからいーか、なんて思いながら去る。ここからは目的地もないし、地図も見ないNY感じる旅が始まった。

適当にぶらぶら歩いているとまずはマディソンスクエアガーデンを発見。ちょっと知ってるぞ、名前は。色々観察した結果、ボクシングやNBAの試合のチケットを売っていることからそれらを観戦できる場所なのか?という結論に至った。マディソンスクエアの隣にあるBordersという本屋に立ち寄る。NYでは本屋に多く立ち寄るようにしている。実際3日の午後もホステルの周囲の散策がてら見つけた子供向けの本屋に立ち寄った。自分は本を沢山読むタイプでもないし、本が大好きな博学な学生でもない。でも本屋ってなんか入るとワクワクするし、見ているだけでも楽しい。たまにちょっとした面白い本などを見つけることだってある。そういう訳で本屋に立ち寄った俺は色々と店内を物色。豊富な品揃えに感嘆しつつ、気付いたこと一点。日本ではポルノ雑誌などを男性向けの棚に無造作に置いてあるに、ここアメリカではそれはない。おそらく子供が見れないように専門店にしか置かないように国がしているのか?それともほかに理由があるのか?ポルノ雑誌を探しに入ったわけではないけど、ふとそう思った。店内にはSeattle’s Best Coffeeも併設されていていい雰囲気。その店で俺はSudokuの本を購入した。この怠けた脳を活性化する目的と毎日続けられそうなやさしいレベルの本を買ったので自分の成長を感じることが出来ると思ったから。というか毎日しっかりとしたルーティーンをこなす癖をつけたかったし、本気で能力という観点から賢くなりたいと思っているから、これを解けば知識が増えるわけでもないけれど、考えて解いていく楽しさを取り戻したかった。また、2008という年に新しいことを始めたかったというのもある。

本屋を出て、どちらの方向に向かっているかなんて気にせずに歩いてゆく。やはり冷静に町並みを見てみるとこの町は美しいと思う。悠輝が以前に発見した「電信柱がない」という事も要素の一つだ。ビルの高さ、デザインが統一していて、ビルは彫刻が施してあって本当に綺麗だ。もちろん近代的なビルもあるけれど、それらの古いものと新しいものが上手く融合している。NYの町は本当に面白い。当たり前だけれど、それぞれのストリートに違った顔があるし、さっきまで活気に満ちたな道を歩いていたかと思うと、今度は庶民的な香りのするところに出る。外を急いで歩くビジネスマンの横にはカフェでまったりと楽しむ女性たち。さらにその横には違う店があって・・、というように同じ時間を生きている人達が違った時間の流れを過ごす、色々な時間が交錯していてそれも面白い。

面白そうなストリートを発見して突入!そこで見つけたのは99¢ショップ。アメリカ版100均といったところか。店内は品揃えが豊富で、特に食品が多かった。パンやお菓子、水などいつも近くのスーパーで買っている商品が99¢で買えるならラッキーじゃん。その後も適当に気の赴くままに歩くと、次に韓国語が目に飛び込んできた。これはマップには載っていなかったコリアンタウンというものではないのか?これこそ目的地のないたびの醍醐味。また一つ新しいNYを発見!

またぶらぶら歩いているとMarble Collegiate Churchなるものを発見。その柵に黄色いリボンが結んである。もしやこれは!?最近友人がプレゼントされた本にこの事が書いてあったのでハッとした。実際リボンは3色あり、黄色のリボン(説明書きにはGoldと記載)は戦争で命を亡くした何千もの軍人の家族や友に対しての祈りを表し、緑のリボンは今イラクで戦っている軍人に祈りを捧げるためのもの、そして青のリボンは平和への祈りを表している。先日、グランド・ゼロに行ってきた。7年前に起こった悲惨な事故の現場は未だに工事中で次のビルが建つのは3年後の2011年らしい。亡くなられた方の名前と、その方々をHeroと称えている看板を見たときに何とも言えない、胸にぐっとこみ上げるものがあったことを覚えている。昔からアメリカでは大切な人の帰りを祈って待つときには黄色のリボンをくくり付けるのが文化になっている。そういうアメリカの素晴しい文化にたまたま出くわせた事を嬉しく思ったし、また考えさせられた。

ぶらぶら歩いて次に到着したのはMadison Square Park。都会の中とは思えない綺麗な公園の中は夫婦や子供連れの奥さん、犬を散歩させている人がゆっくりと流れる時間を過ごしていた。アメリカではしばしばこういった公園を見ることが出来る。ごみごみした都会のストレスを和らげてくれるような綺麗な公園は現代人にとって大事なんだろうなーと思った。ここで少し休憩をとり、またぶらぶらと歩く。次にBarnes&Nobelという本屋に立ち寄った。そこは歴史があり古いけれどとても大きな本屋で4階まで本がぎっしりと陳列されている。3階にはカフェもあり一日をここで過ごせるくらいだ。アメリカでは床に座って本を読んでいる人が多い。本をじっくり読みたいのだろうか?日本人からすればちょっとマナーが・・・なんて思ったりするけれど、こういう所もアメリカらしくて好きだ。4階のartのコーナーで色々な写真集をみた。その中にはあの9.11に関してのものもあった。あの悲劇がどれほどひどいものなのか写真が語っていた。無残に崩れたビルの残骸や、それを処理している人達、悲しんでいる人の写真、悲しみの中でも笑って強く生きている人の写真。どの写真も何かメッセージをもっているようで、改めて写真の持つパワーというか、写真ってすごいなーって思った。俺もアートみたいに目的をもって行動したい。全てのことに目的をもって自分をしっかり持てるようになろう。

なんかこういう事ばっかり言っていると、NYにいる自分に酔っているだけなのか?と思うけれど、NYは人をアーティストにすると思う。そういった環境があるし、人もいると思う。本屋を出てすぐの広場には露店が。ちょっと小腹が空いてからリンゴを65¢くらいで購入。冷たくて美味しかった。行きたいところに行って、腹が減ったら食べるという原始人の生活みたいなこともこの旅の醍醐味の一つだ。

ここで地下鉄を使い、適当に人の後を追いながら電車に乗った。確かシルバーのラインだったかな。到着したところは少し寂れたNYの下町のようなところだった。どちらかというと住宅地に近い感じ。今までのNYとは全く違う静かな所だった。たぶん「地球の歩き方」にはのっていないのだろう。きらびやかな都心部のNYも好きだけど俺はやっぱり下町の落ち着いた雰囲気が好きだ。工業地帯をぶらぶらしていると、遠くの方にちらっとビルが。うわー、すげーっておもって行ってみると、Hudson River Parkという公園に着いた。川を挟んで見えるのはNYの中心部と思われるビルの集合体。思わず「うわっ」といってしまうぐらい圧倒される光景だった。穴場を見つけちまったぜ!なんて思いながらその川沿いに作られた公園を歩く。人もほとんどいなくてその景色を独占しているようで楽しかったし、贅沢な気持ちになった。

有名な旅人のように「自分にとって旅とは」みたいな名言やかっこいい事は言えないけれど、直感的に「すごい」とか「きれい」と思える事は大切だと思うし、年を取っても綺麗なものは綺麗と、すばらしいものはすばらしいと、きれいごとと言われるかも知れないけれど、そういう感覚を大切にしたい。フェリーやヘリを頻繁に見かけたが、おそらくそういったツアーなのだろう。地元の汚い(失礼だけど)カフェでピザを食べて、またぶらぶら歩いているとGrand Centralという駅に着いた。中はかなりこれが駅なのか?というくらいゴージャスで人もたくさんいた。その後も電車を間違ったラインに乗ったり、ホステルに帰る途中の電車でExpressに乗ってしまいそのまま通り過ぎるというアクシデントもあったけれど、それもそれで楽しかった。1day passも買っていたし、間違った駅を降りて周辺をぶらぶらするのもまあいいでしょ。間違って到着した駅でも、なんかスパイダーマンに出できそうな線路と風景の感じを見れてラッキーだった。今日思ったのはテレビや雑誌、本でみるニューヨークが全てじゃないし、町の中には穏やかで静かなところも沢山ある。今日はおそらくNYの本の一部しか体験できなかったと思う。けれど、全部見るのは難しいし、全部見たからNYとは何か?という質問に答えられるわけでもない。自分で歩いて、自分で発見して、自分だけの「歩き方」を見つけたらいーんじゃん?って思う。

まあ難しく考えずにとにかく楽しめばいいのかな。今日はのんびりとそして穏やかに休日を過ごす事が出来た。

将来絶対どんな形であれこの町に戻ってこよう。とにかく楽しかった。

Thanks New York!!













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