2008年1月1日火曜日

12/31→2008 Happy New Year!!



カウントダウン

いつもどおり12時過ぎに起きた俺たちは、宿が見つからずに困っている友達のために部屋に待機している悠輝を残し、いち早くタイムズスクエアに向かった。午後二時くらいにタイムズスクエアに到着。そこに向かう途中にも人が比較的たくさんいたが、タイムズスクエアのメインスクリーンの前にはもう興奮しきった人達がぎゅうぎゅうに詰まっていた。もうかなりびっくりしたな。その周辺では前に進むことも困難だったから。1月1日は気温が急に下がり、更に悪いことに俺たち一行の体温を確実に奪うNY特有の強い風が吹いていた。毎年タイムズスクエアのイベントの特等席を確保する人達はすでに席取りも終わり、寒い中強風に耐えながら、しかし興奮しながら10時間後のその一瞬を待っていた。中には折りたたみのイスと毛布を持参しているカップルも居た。俺たちは「外に居ては死ぬ」という事を直感し、どこか暖かいところを捜すことにした。しかし、どの店も混乱を避けるためだろうか閉まっているところが多く、なかなか入れない。寒さで会話も無くなりかけていたその時、一軒のお店the food #$&%#&(ちょっと名前は忘れてしまった)というカフェと食べ物の店が併設された店を見つけた。ラッキー!皆ピザとパンを買ってそこに居座ることに決め込んだ。その店で悠輝と待ち合わせることになっていた。

悠輝が来るまで4時間くらいかな?だらだら話したり、たまに二人は寝たりしながら到着を待った。6時半くらいになり悠輝も合流した。アラバマ大学で一緒の女の子とケンタッキーに留学中の男の子(どちらも外大生)と一緒だった。彼らは1日だけどうしても宿が見つからずに悠輝に頼って来たらしい。女の子はとても快活で留学生活をenjoyしているようだったし、男の子は自分のまた違った方向性を見つけだしていた。彼らと一旦別れ、俺たち4人はタイムズスクエアに向かった。さていよいよ向かうぞ!!と意気込む矢先、policeが一言”NO, you can’t pass through”みたいなことを言っている。そうさ、これは「室井さん、タイムズスクエア通過できません!」by 青島刑事みたいなことなのだ。混乱を避けるためのNew York Police Departmentの皆様方が勢ぞろいで周囲を警戒していた。

一行は一度南へ進んだが、北のゲートしか開いていないという情報を手に入れるやいなや北へと進路を変えた。1つ2つ3つと閉鎖されたストリートを横目に早歩きで、時には走りながら開いているゲートを探した、周囲は俺たちと同じゲートを探し回る人でごった返し、時々進むことも困難なほどだった。以後色々あり20分ごくらいかな、57thSt のゲートが開いていることを発見した。ラッキー。よかった、諦めずに探し続けて!それじゃあ早速タイムズスクエアの方へ出発!”NO back pack”と警官に止められたのはそれから3秒後のことだった。えーーーーー!?だめなんですか?バックパック?セキュリティーのためにバックパックを持ち込み禁止にしているらしい。そーいえばなぜそれまでに気付かなかったのか?バックパックを持って歩いている人なんて全然いないではないか。残念だけど、もう俺たちには手がなかった。下手に抵抗して逮捕されるのだけはゴメンだからね。でも、一行は最後の賭け“交渉”という手段に出るために59th Stに向かったそこでもバックパックの規制を行っているらしく、どんなに交渉しようともNo back packの一点張り。しかたないよ、ここまで頑張ったんだもん。帰ろうとしたその時、悠輝が「Kマート(アメリカのドラッグストア的存在)の袋にバックパックを入れるのはどう?」と提案。天才なのですか?吉崎さん。Good ideaじゃないですか!実は俺たちと会う前に一度Kマートんよってきたらしく、袋がたらふく。俺たちはバックパックを小さく折りたたんで袋の中にIN!!おっとこれはいけそうだ。それを見ていた隣の黒人さんのグループも袋をちょうだいと言ってきたのであげて、互いに健闘を祈りつつ検問の前に到着。

いよいよだ。捕まったらそこで観念しようと決めていた。横断歩道の向こう側の群集を待ち、その群集にまぎれて・・・・・・GO!さあ、どうだ。気付くか?・・・・・気付かないOK!第一関門突破!yey。しかしここで強敵“金属探知機”が姿を現した。しまった、ここまでか・・・・・・あれ?俺はゲートをすでに通過しているのか?している!やったー、作戦成功だ!!その後皆も続々とゲートを突破し、タイムズスクエアに続く道に並んだ。皆興奮していたし、ここまで上手くいくなんて思ってなかったからびっくりした。

その後が大変だった。おそらく並び始めた時刻が午後7時ごろ、まだまだ時間はある。凍て付くような寒さの中をじっとしながら待つのはかなりしんどかった。皆も喋らなくなり疲労困憊のようだった。午後10:30を過ぎた頃、俺の携帯に一本の電話が。悠輝からだ。実は群集のなかで5Mほど離れてしまっていたのだ。「帰ろうか?」ん?なんですと?「チギ(達朗)が限界みたいやで」。確かに彼は昨日の晩から風邪気味で体調を少しばかり崩していた。いつもの俺ならみんなの意見に快く賛成していたであろう。でも今回ばかりは諦めたくなかった。

留学生活でも前期にちょっと鬱みたいになって勉強に身が入らなかったり、勉強の要領が悪く、「本当に勉強した!出来ることは全てやった」と言えない。勉強のやり方や色々な仲間が増えた今、出来ることを精一杯やれる学期にしたかった。ここで妥協して帰ったらなんだか今年も妥協の年になってしまいそうな気がして「絶対に諦めたら後悔するよ。頑張ろう」とちょっと頑固になってその提案を拒絶した。午後11:00、カウントダウンまであと1時間。皆も頑張った甲斐あってここまで耐えることができた。その後の一時間はすぐだった。興奮した人が窓から下にいる俺たちを煽ったり、興奮した人々が雄叫びを上げたりと様々なことがありーの・・・・カウントダウン5分前。俺たちは興奮していた。色々な困難はあったけれども諦めずに頑張ってここまでこられたことに少しばかり充実感さえも覚えた。

電光表示板が60秒前を告げる。59,58,57・・・・・・・・・・・・・10,9,8,7,6,5!

4! 3! 2! 1! Yeaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaah!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! Happy New Year 2008!

うおー!という群集の声と共に花火があがり、とても綺麗だった。もうあまり行きたくないけれど、このことはずっと忘れないと思う。中心部にいた悠輝の友達の話によると中心部はもっとすごい盛り上がりだったらしい。興奮冷め止まぬ中、俺たちは帰路についた。あけましておめでとう。ぜったい今年はいい年にしよう!

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